1. [誤り]神経性食欲不振症(神経性やせ症)は心理社会的要因により摂食行動の異常(拒食、過食、嘔吐)をきたし、著しいやせや無月経などの身体症状を呈する疾患である。器質的・機能的障害を伴うため、心身症に分類される。若年女性に多く、やせ願望や肥満恐怖が特徴である。
2. [誤り]心臓神経症は器質的な心疾患がないにもかかわらず、動悸、胸痛、息切れなどの心臓症状を訴える疾患である。不安や心理的ストレスが関与し、機能性の症状を呈するため心身症に含まれる。パニック障害との鑑別が重要である。
3. [正解]心気症は身体的な異常がないにもかかわらず、重大な疾患(がんなど)に罹患していると確信し、過度に心配する精神疾患である。神経症(不安障害)に分類され、心身症ではない。心身症の定義では「器質性ないし機能性障害が認められる」とされるが、心気症では実際の身体障害は存在しない。
4. [誤り]過敏性腸症候群(IBS)は心理的ストレスにより腸の運動機能や分泌機能の異常をきたし、腹痛、下痢、便秘などの消化器症状を呈する代表的な心身症である。器質的疾患がないにもかかわらず機能性の腸症状が出現する。ストレス管理が治療の重要な要素である。