1. [誤り]パニック発作は特定の社会状況ではなく、予期しない状況で突然起きるのが特徴である。特定の社会状況(人前でのスピーチ、注目される場面など)で不安発作が起きるのは社交不安障害(社交恐怖)であり、パニック障害とは区別される。
2. [誤り]パニック発作は通常10〜20分程度でピークに達し、多くは30分〜1時間以内に自然に消退する。数時間も続くことはなく、比較的短時間で終息するのが特徴である。発作自体は短時間であるが、予期不安により日常生活への影響は持続する。
3. [誤り]パニック発作時の呼吸困難は過換気(過呼吸)によるものであり、実際には低酸素状態ではないため酸素投与は不要である。過換気により二酸化炭素が過度に排出され、呼吸性アルカローシスが生じる。ゆっくりとした呼吸の指導や安心感の提供が適切な対応である。
4. [正解]パニック発作(パニック障害)の治療には認知行動療法が有効である。薬物療法(SSRI・ベンゾジアゼピン系)と認知行動療法の併用が標準的な治療法である。認知行動療法では発作に対する破局的認知(「死んでしまうのではないか」など)の修正や、段階的な曝露療法による回避行動の改善を行う。