1. [誤り]幻聴は統合失調症の陽性症状として代表的であり、自分の悪口を言う声や命令する声が聞こえるなどの知覚障害である。うつ病の典型的症状ではない。重症うつ病でまれに幻聴が生じることがあるが、うつ病の症状として最適とは言えない。
2. [誤り]感情失禁は脳血管障害後にみられる感情障害であり、わずかな刺激で不釣り合いに泣いたり笑ったりする状態である。感情のコントロールが効かなくなる症状であり、うつ病の典型的症状ではない。仮性球麻痺や多発性脳梗塞でみられることがある。
3. [誤り]予期不安はパニック障害の特徴的症状であり、「また発作が起きるのではないか」という持続的な不安である。パニック発作・広場恐怖とともにパニック障害の三大特徴の一つであり、うつ病の最も適切な症状ではない。
4. [正解]興味の喪失はうつ病の2大中核症状の一つであり、抑うつ気分とともにうつ病を特徴づける最も重要な症状である。以前は楽しめていた活動や趣味に対する興味や関心がなくなり、何をしても楽しくない・何にも関心がもてないという状態になる。うつ病の診断基準でも「興味や喜びの喪失」は最初の2項目に含まれている。
| 症状 | 該当する疾患 |
|:---|:---|
| 興味の喪失(アンヘドニア) | うつ病(2大中核症状の一つ) |
| 幻聴 | 統合失調症(陽性症状) |
| 感情失禁 | 脳血管障害(仮性球麻痺) |
| 予期不安 | パニック障害(三大特徴の一つ) |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 各症状と該当疾患の対応</p>