1. [正解]させられ体験(作為体験)は統合失調症に特徴的な自我障害の症状であり、シュナイダーの一級症状に含まれる。自分の思考・感情・行動が自分のものではなく、外部の力によって操作・支配されているという体験である。統合失調症では他にも思考吹入(考えを吹き込まれる)、思考奪取(考えが抜き取られる)、思考伝播(つつ抜け体験)などの自我障害が特徴的にみられる。
2. [誤り]単極性障害(うつ病)の主症状は抑うつ気分・興味喜びの喪失・意欲低下であり、自我障害であるさせられ体験は特徴的症状ではない。うつ病では思考制止・焦燥・自殺念慮・睡眠障害・食欲低下などがみられる。
3. [誤り]双極性障害(躁うつ病)は躁状態とうつ状態を繰り返す気分障害であり、させられ体験は特徴的症状ではない。躁状態では気分高揚・多弁・活動性亢進・誇大妄想がみられ、うつ状態では抑うつ気分・意欲低下がみられる。
4. [誤り]広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)は社会的コミュニケーションの障害と限定的・反復的な行動パターンが主な特徴であり、させられ体験は特徴的症状ではない。発達早期から症状が出現する神経発達症群に分類される。
| 疾患 | 特徴的症状 |
|:---|:---|
| 統合失調症 | させられ体験、幻聴、妄想、自我障害 |
| 単極性障害(うつ病) | 抑うつ気分、興味喪失、自殺念慮 |
| 双極性障害 | 躁状態とうつ状態の反復 |
| 広汎性発達障害 | 社会的コミュニケーション障害 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 各疾患の特徴的症状</p>