第13章 その他の領域 / H. 精神科疾患
1 / 3
Question
問題 1443 下剤の乱用が最も高頻度なのはどれか。
  1. 1摂食障害正解!
  2. 2双極性障害不正解
  3. 3パニック障害不正解
  4. 4夜驚症不正解
Explanation
解説
1. [正解]摂食障害(特に神経性過食症)では体重増加を恐れて下剤の乱用が高頻度にみられる。神経性過食症ではむちゃ食い(過食)の後に体重を増加させないために、自己誘発嘔吐や下剤乱用などの排出行動(パージング行動)を行うのが特徴である。下剤乱用により低カリウム血症などの電解質異常や脱水を引き起こし、不整脈などの重篤な合併症を生じることがある。
2. [誤り]双極性障害(躁うつ病)は躁状態とうつ状態を繰り返す気分障害であり、下剤乱用とは直接関連しない。躁状態では気分高揚・多弁・活動性亢進がみられ、うつ状態では抑うつ気分・意欲低下がみられる。
3. [誤り]パニック障害は突然の強い不安発作(パニック発作)を特徴とする不安障害であり、下剤乱用は特徴的ではない。息苦しさ・動悸・発汗などの身体症状と予期不安・広場恐怖が主な症状である。
4. [誤り]夜驚症は小児にみられる睡眠時随伴症であり、睡眠中に突然の恐怖・叫声・自律神経症状を伴って覚醒する。下剤乱用とは無関係な疾患である。
Key Points
ポイント
  • 摂食障害(特に神経性過食症)では過食後の排出行動(パージング行動)として下剤の乱用が高頻度にみられる。自己誘発嘔吐と下剤乱用が代表的な排出行動であり、電解質異常(低カリウム血症)や脱水の合併に注意が必要。神経性食欲不振症と神経性過食症は互いに移行することがある。
  • 重要用語: 摂食障害, 神経性過食症, 下剤乱用, パージング行動, 低カリウム血症 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶