1. [誤り]不安神経症(全般性不安障害)は理由のない強い不安やパニック発作が主症状であり、失立・失歩のような運動麻痺は呈さない。自律神経症状として動悸、発汗、振戦などがみられる。
2. [誤り]恐怖症は特定の対象や状況に対する過度の恐怖と回避行動が主症状であり、失立・失歩は呈さない。対人恐怖、高所恐怖、閉所恐怖などがある。
3. [誤り]抑うつ神経症は持続的な抑うつ気分が主症状であり、失立・失歩は呈さない。うつ病ほど重症ではないが気分の落ち込みが続く状態である。
4. [正解]失立・失歩はヒステリー(転換性障害)の代表的な転換症状である。心理的葛藤が身体症状に転換され、器質的異常がないにもかかわらず立てない・歩けないといった運動障害が出現する。ヒステリーの転換症状としてはほかに失声、失明、痙攣発作、四肢の麻痺などがある。現実吟味力は保持されており、症状の背景に心理的要因が認められる。