1. [誤り]悲哀感はうつ病の主要症状であり、抑うつ気分として現れる。躁病では逆に気分の高揚(爽快気分)がみられ、悲哀感とは正反対の精神状態である。
2. [誤り]微小妄想(罪業妄想・心気妄想・貧困妄想)はうつ病に特徴的な妄想である。躁病でみられるのは誇大妄想であり、自分の能力や財産を非現実的に過大評価する。微小妄想と誇大妄想は対照的な妄想である。
3. [誤り]思考制止はうつ病の症状であり、思考の流れが遅くなり考えがまとまらない状態である。躁病では逆に観念奔逸がみられ、思考が次々と浮かび話題が飛躍する。
4. [正解]躁病では睡眠欲求の減少がみられ、短い睡眠時間でも活動的に過ごすことができる。早朝覚醒として現れることがある。躁病の症状として気分の高揚・多弁・多動・誇大妄想・易刺激性・睡眠時間の短縮がみられる。なお早朝覚醒はうつ病でもみられる症状であるが、躁病でも睡眠欲求減少の一型として出現する。
| 症状 | 躁病 | うつ病 |
|:---|:---|:---|
| 気分 | 高揚・爽快 | 抑うつ・悲哀 |
| 妄想 | 誇大妄想 | 微小妄想(罪業・心気・貧困) |
| 思考 | 観念奔逸 | 思考制止 |
| 活動性 | 多動・多弁 | 制止・意欲低下 |
| 睡眠 | 睡眠欲求減少 | 不眠(早朝覚醒) |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 躁病とうつ病の症状比較</p>