1. [正解]躁うつ病(双極性障害)は精神分裂病(統合失調症)に比べて予後は良好である。躁うつ病は病相期(躁状態やうつ状態)と寛解期を繰り返すが、寛解期には病前の人格水準に回復し社会復帰も可能である。一方、統合失調症は慢性に経過し人格の変化や社会機能の低下(残遺症状)を来しやすく、予後は比較的不良である。
2. [誤り]躁うつ病の病前性格はクレッチマーの分類で循環気質(社交的、善良、親切で人情味があり、気分の波がある性格)とされる。循環気質は躁うつ病の素因となる性格特性として知られている。
3. [誤り]うつ状態では典型的な日内変動(diurnal variation)がみられ、朝方に抑うつ気分が最も強く、午後から夕方にかけて軽減する傾向がある。この日内変動はうつ病の特徴的な症状であり、診断の手がかりとなる。
4. [誤り]うつ病患者は希死念慮(死にたいという考え)を抱くことが多く、自殺企図のリスクが高い。特に、抑うつ気分は改善したが意欲がまだ低下している回復期に自殺のリスクが最も高まるため、厳重な注意と観察が必要である。