1. [誤り]慢性副鼻腔炎の原因は細菌感染が主体であり、ウイルス感染が多いのは急性副鼻腔炎(急性鼻炎・上気道炎に続発するもの)である。慢性副鼻腔炎では副鼻腔粘膜に浮腫や線維化による肥厚が生じ、炎症が慢性化している。
2. [誤り]慢性副鼻腔炎の鼻汁は粘膿性であり、水様性ではない。水様性鼻汁はアレルギー性鼻炎の三主徴の一つであり、慢性副鼻腔炎とは鼻汁の性状が異なる。
3. [正解]慢性副鼻腔炎の診断にはX線検査所見が有用であり、副鼻腔(上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞、前頭洞)の混濁や液面形成(ニボー)がみられる。CT検査はさらに詳細な評価に用いられる。鼻内所見として粘膜の腫脹と中鼻道の分泌物貯留も確認される。
4. [誤り]薬物療法で改善しない慢性副鼻腔炎に対しては、内視鏡下鼻内手術が行われる。副鼻腔の粘膜を保存しながらより生理的な状態での治癒を目指すもので、患者の負担は軽減されている。
| 項目 | 慢性副鼻腔炎 | アレルギー性鼻炎 |
|:---|:---|:---|
| 原因 | 細菌感染の慢性化 | I型アレルギー(IgE) |
| 鼻汁の性状 | 粘膿性 | 水様性 |
| 主な症状 | 鼻漏、鼻閉、嗅覚障害、頭重感 | くしゃみ、鼻汁、鼻閉 |
| 診断 | X線検査、CT検査 | 鼻汁好酸球検査、IgE |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 慢性副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎の比較</p>