1. [正解]丘疹とは直径10mm以下の限局性の隆起性皮疹(原発疹)である。皮膚面から隆起した充実性の小さな発疹で、表皮・真皮の細胞増殖や浮腫によって形成される。直径が10mmを超えると結節と呼ばれ、さらに大きいものは腫瘤と分類される。丘疹はアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、帯状疱疹など多くの皮膚疾患でみられる基本的な皮疹である。
2. [誤り]紅斑は皮膚の発赤であり、皮膚面と同じ高さで隆起を伴わない。真皮の血管拡張による限局性の発赤で、指圧(硝子圧法)により消退するのが特徴である。紫斑との鑑別に硝子圧法が用いられ、紫斑は圧迫しても消退しない。
3. [誤り]痂皮(かさぶた)は滲出液、血液、膿などが皮膚表面で乾燥・凝固して付着したものであり、続発疹(二次疹)に分類される。原発疹が治癒する過程で形成されるものであり、限局性隆起性発疹とは異なる。
4. [誤り]鱗屑はフケ状に剥離する角質片であり、続発疹(二次疹)に分類される。角化異常や炎症後の表皮ターンオーバー亢進によって生じる。乾癬や脂漏性皮膚炎などでみられ、限局性隆起性発疹ではない。
| 皮疹名 | 分類 | 定義・特徴 |
|:---|:---|:---|
| 丘疹 | 原発疹 | 直径10mm以下の限局性隆起性皮疹 |
| 結節 | 原発疹 | 直径10mm以上の限局性隆起性皮疹 |
| 紅斑 | 原発疹 | 皮膚面と同じ高さの発赤、圧迫で消退 |
| 水疱 | 原発疹 | 液体を含む隆起性皮疹 |
| 痂皮 | 続発疹 | 滲出液・血液の乾燥・凝固物 |
| 鱗屑 | 続発疹 | 角質のフケ状剥離 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 主な皮疹の分類と特徴</p>