1. [正解]前立腺癌ではPSA(前立腺特異抗原)が腫瘍マーカーとして高値を示す。PSAは前立腺上皮細胞から分泌されるセリンプロテアーゼであり、前立腺癌のスクリーニング、診断、治療効果判定に広く用いられている。一般にPSA 4.0 ng/mL以上で前立腺癌が疑われ、前立腺生検の適応となる。前立腺肥大症でも軽度上昇することがある。
2. [誤り]関節リウマチは慢性の炎症性疾患であり、CRP(C反応性タンパク)は陽性(上昇)を示す。CRPは炎症の急性期マーカーであり、関節リウマチの疾患活動性の指標として用いられる。赤沈も亢進し、リウマトイド因子(RF)陽性がみられる。
3. [誤り]中枢性尿崩症ではバソプレシン(抗利尿ホルモン、ADH)の分泌が低下しており高値ではない。下垂体後葉からのADH分泌低下により腎での水再吸収が障害され、多尿・口渇・多飲が生じる。腎性尿崩症ではADHは正常~高値であるが腎の反応が低下している。
4. [誤り]アトピー性皮膚炎ではI型アレルギーにより血清IgEは高値を示し低値ではない。教科書にも「血清IgE値が高いこと、特異的IgE抗体が存在する」と記載されている。血清IgE高値はアトピー素因を反映する重要な検査所見である。
| 疾患 | 検査所見 | 検査の意義 |
|:---|:---|:---|
| 前立腺癌 | PSA高値 | スクリーニング・治療効果判定 |
| 関節リウマチ | CRP陽性(上昇) | 炎症活動性の指標 |
| 中枢性尿崩症 | バソプレシン低値 | ADH分泌低下の確認 |
| アトピー性皮膚炎 | 血清IgE高値 | アトピー素因の反映 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 疾患と正しい検査所見の対応</p>