1. [正解]帯状疱疹ウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス、VZV)は知覚神経節に潜伏する。初感染時(水痘)の後、ウイルスは脊髄後根神経節や三叉神経節などの知覚神経節に潜伏感染し、免疫力低下時に再活性化して帯状疱疹として発症する。神経節から皮膚へ神経走行に沿ってウイルスが移動し、特定の皮膚分節(デルマトーム)に水疱を形成する。
2. [誤り]帯状疱疹の好発部位は胸部(肋間神経領域)が最も多く、下肢ではない。肋間神経、三叉神経、頸神経の支配領域に多く発症する。胸部・腹部で約50~70%を占め、次いで頭頸部(三叉神経領域)、腰仙部の順に多い。下肢は比較的まれである。
3. [誤り]帯状疱疹の発症率は高齢になるに伴い上昇する。加齢による細胞性免疫の低下により、神経節に潜伏していたウイルスの再活性化が起こりやすくなる。50歳以上で発症率が急増し、高齢者ほど重症化しやすく、帯状疱疹後神経痛も起こりやすい。
4. [誤り]抗ウイルス薬は有効である。アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどの抗ヘルペスウイルス薬が使用される。早期(発症後72時間以内)に投与開始すると、水疱の拡大抑制、疼痛軽減、帯状疱疹後神経痛の予防効果がある。重症例には点滴投与を行う。