1. [誤り]下顎は帯状疱疹の好発部位ではない。ただし三叉神経(第3枝)領域に発症した場合は下顎部に水疱がみられることがある。三叉神経領域の帯状疱疹は顔面に発症し、特に第1枝(眼神経)領域では角膜炎を合併する危険があり注意を要する。
2. [正解]帯状疱疹の好発部位は胸部(肋間神経領域)であり、全体の約50~70%を占める。水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)は初感染後に脊髄後根神経節に潜伏し、免疫低下時に再活性化して胸部を中心に片側性・帯状の水疱を形成する。胸髄の神経節に潜伏するウイルスが最も再活性化しやすいとされている。好発部位の順は胸部>頭頸部(三叉神経領域)>腰仙部である。
3. [誤り]前腕は帯状疱疹の好発部位ではない。頸髄~胸髄の神経根領域として上肢に発症することは稀にあるが、胸部と比較すると頻度は低い。前腕の皮膚炎では接触性皮膚炎や単純ヘルペスなどとの鑑別が必要である。
4. [誤り]下腿も帯状疱疹の主な好発部位ではない。腰仙部の神経節から再活性化した場合に下肢に発症することがあるが、胸部に比べて頻度はかなり低い。