1. [誤り]乳癌の腫瘤は通常無痛性であり、痛みを伴うことは少ない。硬くて境界不明瞭な無痛性腫瘤が特徴的である。痛みを伴う場合は乳腺症(良性)の可能性が高い。ただし一部の炎症性乳癌では疼痛を伴うことがある。
2. [誤り]乳癌は乳房の外上部(C領域)に最も多く発生し(約50%)、外下部ではない。好発部位の順は外上部>内上部>外下部>内下部>乳輪部である。腋窩リンパ節への転移が多いのも外上部に近い解剖学的位置と関連する。
3. [正解]乳癌の約70%はエストロゲン受容体(ER)陽性でホルモン依存性である。ER陽性の乳癌にはホルモン療法(タモキシフェン、アロマターゼ阻害薬など)が有効である。乳癌のリスク因子として肥満(脂肪組織でのエストロゲン産生)、閉経年齢が55歳以上、初産が30歳以上などが挙げられるのもエストロゲンとの関連による。
4. [誤り]乳房全摘術が全例の第一選択というわけではない。早期乳癌では乳房温存手術+放射線療法が標準治療として広く行われている。手術法は腫瘍の大きさ・位置・個数により決定される。