1. [正解]膵臓癌が疑われる本症例では、腹部超音波検査が最も適切な初期スクリーニング検査である。超音波検査は非侵襲的で簡便に施行可能であり、膵臓の腫瘤・胆管拡張・膵管拡張などを検出できる。異常所見があればCTやMRI(MRCP)でさらに精査し、腫瘍マーカー(CA19-9、CEA)の測定も行う。
2. [誤り]尿沈渣は腎炎・尿路感染症・尿路結石など泌尿器疾患の評価に用いる検査であり、膵臓癌の評価には適さない。本症例は尿路疾患よりも悪性腫瘍が疑われる。
3. [誤り]血液像(白血球分画)は感染症や血液疾患の評価に用いる検査であり、膵臓癌のスクリーニングとしては優先度が低い。発熱がないことからも感染症の可能性は低い。
4. [誤り]腹部単純X線検査は腸閉塞(イレウス)や消化管穿孔(遊離ガス)の検出に有用であるが、膵臓などの実質臓器の詳細な評価には不向きで、膵臓癌の検出力は低い。