1. [誤り]子宮筋腫は過多月経や下腹部痛が主症状であり、背部の持続的な鈍痛や体重減少・食欲不振を主症状とすることは少ない。また閉経期以降は縮小傾向にある。
2. [誤り]尿路結石は突発的な激しい側腹部〜背部痛(疝痛発作)が特徴であり、2か月にわたる持続的な鈍痛は典型的ではない。また体重減少や食欲不振は尿路結石では通常みられない。
3. [誤り]腎盂腎炎は発熱・側腹部痛・膿尿が三主徴であり、本症例で発熱がないことから否定的である。また体重減少は腎盂腎炎の典型的症状ではない。
4. [正解]背部の持続的鈍痛・食欲不振・体重減少・倦怠感の組合せは膵臓癌を強く疑わせる。膵臓は後腹膜臓器であるため、膵臓癌の進行に伴い背部痛が出現する。初期には無症状であることが多く、体重減少・食欲不振・背部痛が出現した時点では進行例であることが多い。発熱がないことも感染症より悪性腫瘍を示唆する所見である。