1. [誤り]脊椎麻酔(脊髄クモ膜下麻酔)はクモ膜下腔へ局所麻酔薬を注入して脊髄神経の前根・後根を遮断する局所麻酔法である。教科書には「下腹部、会陰、下肢の手術に適する」と記載されており、意識は保たれる。鎮痛と筋弛緩を得るが、意識の消失はないため全身麻酔ではない。
2. [誤り]硬膜外麻酔は硬膜外腔に局所麻酔薬を注入することによって脊髄神経伝達を遮断する局所麻酔法である。教科書には「頸部から会陰部に至る広い範囲の手術の麻酔や、術後の疼痛管理、慢性疼痛管理にも応用される」と記載されており、意識は消失しないため全身麻酔ではない。
3. [誤り]表面麻酔は皮膚や粘膜(目、鼻腔、口腔、気管、気管支など)に局所麻酔薬を塗布あるいは噴霧して行う局所麻酔法である。貼付法、塗布法、噴霧法、含嗽法、滴下法などがあり、意識は保たれるため全身麻酔ではない。
4. [正解]吸入麻酔は全身麻酔の一種である。教科書には「吸入麻酔薬あるいは静脈麻酔薬を中枢神経に作用させて、意識の消失をもたらす方法である」と記載されている。セボフルラン、イソフルランなどの揮発性麻酔薬や亜酸化窒素(笑気)などのガス性麻酔薬を吸入させ、肺胞から動脈血中に入り、脳・脊髄に作用して意識を消失させる。