1. [誤り]I度熱傷は表皮基底層と真皮乳頭層の炎症にとどまり、発赤・疼痛が主症状である。水疱形成はみられない。水疱形成はII度熱傷の特徴的所見である。
2. [誤り]皮膚全層の凝固壊死はIII度熱傷の所見である。II度熱傷は真皮に達する損傷で、浅達性II度では水疱形成・強い疼痛、深達性II度では知覚鈍麻がみられるが、全層壊死には至らない。
3. [正解]熱傷面積の算定には「9の法則」(ウォレスの法則)が広く用いられている。成人の体表面積を各部位9%またはその倍数の18%に簡略化して算定する方法で、頭部9%、片上肢9%、体幹前面18%、体幹後面18%、片下肢18%、外陰部1%と算出する。狭い範囲には「手掌法」(手のひら=約1%)を用いる。
4. [誤り]熱傷の初期治療で最優先すべきは水道水による冷却と洗浄(20分程度)であり、軟膏塗布ではない。アロエや「馬の油」、家庭常備の軟膏などはつけるべきでないと教科書に明記されている。
| 組合せ | 正誤 | 正しい対応 |
|:---|:---|:---|
| I度熱傷 --- 水疱形成 | 誤 | I度=発赤のみ、水疱はII度 |
| II度熱傷 --- 皮膚全層壊死 | 誤 | 全層壊死はIII度 |
| 熱傷面積 --- 9の法則 | 正 | 正しい組合せ |
| 初期治療 --- 軟膏塗布 | 誤 | 初期は水道水による冷却 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 各選択肢の正誤と正しい対応</p>