1. [誤り]低温熱傷は湯たんぽやカイロなど44〜50℃程度の比較的低温の熱源に長時間接触して生じるものである。表面は軽度に見えても深部まで損傷が及んでおり、実際にはII度深達性〜III度(全層熱傷)に相当することが多い。I度にとどまることは少ない。
2. [誤り]全層熱傷(皮膚全層の凝固壊死)はIII度熱傷に分類される。II度熱傷は真皮に達する損傷で水疱形成が特徴であるが、全層には至らない。III度では創面が蒼白・乾燥し、痛覚も消失する。
3. [正解]熱傷面積は重症度判定の最も重要な因子の一つである。「9の法則」や「手掌法」で受傷面積を体表面積に対する割合として算出する。II度以上の熱傷が体表面積の15%を超えるとショックの危険性が高まり、広範囲熱傷として早期の輸液療法が必要となる。深達度とともに重症度を決定する。
4. [誤り]重症熱傷では血管透過性が亢進し、大量の血漿成分が血管外(組織間質)へ漏出するため、循環血漿量は増加ではなく減少する。これにより循環血液量が不足し、熱傷ショック(hypovolemic shock)に陥る危険がある。