1. [誤り]上位頸髄損傷では横隔神経(C3〜C5)が障害されるため呼吸障害が生じうる。受傷10日後の急性期でも呼吸障害は持続しており、人工呼吸管理が必要になることもある。
2. [誤り]脊髄損傷の急性期では自律神経障害により血圧変動がみられる。交感神経系の遮断による低血圧や、自律神経過反射による突発的な血圧上昇が生じうる。体位変換時の起立性低血圧も問題となる。
3. [誤り]中枢神経障害に伴うストレス反応として消化性潰瘍(クッシング潰瘍)が急性期に生じうる。脊髄損傷では消化管運動の低下や麻痺性イレウスも起こりうる。
4. [正解]受傷10日後は脊髄ショック期にあり、損傷高位以下は弛緩性麻痺を呈する。痙性麻痺(上位運動ニューロン障害による痙縮や腱反射亢進)は脊髄ショック離脱後(通常数週間〜数か月後)に出現するものであり、受傷10日の時点ではまだみられない。脊髄ショック期では深部腱反射は消失している。