第13章 その他の領域 / B. 一般外科
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Question
問題 1311 熱傷について正しい記述はどれか。
  1. 1第1度の熱傷では最初にステロイド軟膏の塗布を行う。不正解
  2. 2「9 の法則」では頭部は総体表面積の18% にあたる。不正解
  3. 3広範囲の熱傷では早期に輸液療法を開始する。正解!
  4. 4第3 度の熱傷では水泡形成が主体である。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]熱傷の初期治療で最初に行うべきは水道水による冷却と洗浄であり、ステロイド軟膏の塗布ではない。冷却は20分程度行うことが推奨される。ステロイド含有ローションやクリームはI度熱傷の局所療法として用いられるが、初期対応としてはまず冷却が優先される。
2. [誤り]「9の法則」では成人の頭部は体表面積の9%に相当する。18%に相当するのは体幹前面・体幹後面・片側下肢(大腿+下腿)である。外陰部は1%と算定する。
3. [正解]広範囲熱傷では血管透過性の亢進により大量の血漿成分が組織間に漏出し、循環血液量が急速に減少してショックに陥る危険がある。搬送に30分以上かかる場合は現場での点滴路確保と輸液開始が推奨される。新鮮凍結血漿やヘスパンダーなどの輸液も使用される。
4. [誤り]水疱形成はII度熱傷(特に浅達性II度)の特徴的所見である。III度熱傷は皮膚全層の凝固壊死であり、創面は蒼白・乾燥し、水疱形成や痛覚はみられない。 | 9の法則(成人) | 体表面積 | |:---|:---| | 頭部 | 9% | | 片側上肢 | 9% | | 体幹前面 | 18% | | 体幹後面 | 18% | | 片側下肢 | 18% | | 外陰部 | 1% | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 9の法則による体表面積の算定</p>
Key Points
ポイント
  • 熱傷の初期治療は「まず水道水による冷却(20分程度)」が最優先。軟膏や家庭常備薬はつけるべきでない。
  • 9の法則: 頭部9%、片上肢9%、体幹前面18%、体幹後面18%、片下肢18%、外陰部1%。手掌法は手のひら=約1%。
  • 重要用語: 9の法則, 手掌法, 広範囲熱傷, 輸液療法 を正確に理解しておくこと。
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