1. [誤り]出血性ショックでは循環血液量の低下により心拍出量が減少し、脈拍は微弱かつ頻脈となる。末梢では脈が触れにくくなり、頸動脈や大腿動脈でかろうじて触知できる程度になることもある。
2. [正解]出血性ショックでは交感神経系の亢進により末梢血管が収縮し、皮膚は蒼白・冷汗を呈する。皮膚温は低下するのであって、上昇はみられない。皮膚温上昇がみられるのは敗血症性ショック(エンドトキシンショック)の初期段階(warm shock)であり、血管拡張により皮膚が温かくなる点で鑑別できる。
3. [誤り]循環血液量の減少に伴い心拍出量が低下し、血圧は低下する。脈圧(収縮期血圧-拡張期血圧)が30mmHg以下では心拍出量の低下を疑う。
4. [誤り]出血性ショックでは組織への酸素供給が低下し、代謝性アシドーシスに傾くため、呼吸性に代償しようとして呼吸促拍(過呼吸)がみられる。
| ショックの種類 | 皮膚所見 | 皮膚温 |
|:---|:---|:---|
| 出血性ショック | 蒼白・冷汗 | 低下(cold shock) |
| 敗血症性ショック(初期) | 紅潮・温かい | 上昇(warm shock) |
| 心原性ショック | 蒼白・冷汗 | 低下 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: ショックの種類と皮膚所見の比較</p>