1. [誤り]I度熱傷は表皮基底層と真皮乳頭層の炎症にとどまる損傷で、発赤・疼痛を呈するが水疱は形成しない。数日で炎症が消退し瘢痕を残さず治癒する。
2. [誤り]II度熱傷は真皮に達する損傷であり、水疱形成が特徴的な所見である。浅達性II度は1〜2週間で上皮化するが、深達性II度は上皮化に3〜4週間を要し肥厚性瘢痕を残す。
3. [誤り]III度熱傷は皮膚全層の凝固壊死であり、創面は蒼白・乾燥して痛覚もない。自然上皮化は困難であるため、壊死組織を除去した上で植皮による創閉鎖が原則となる。
4. [正解]低温熱傷は湯たんぽやカイロなど比較的低温(44〜50℃程度)の熱源に長時間接触することで生じる。表面の変化は軽度に見えるが、長時間の熱作用により深部まで損傷が及んでいることが多く、実際にはII度深達性〜III度に相当し、治りにくい。低温熱傷は見た目に反して重症であることが臨床上の注意点である。