1. [誤り]年齢は熱傷の重症度を左右する重要な因子である。小児は体表面積あたりの体液量が多い一方で免疫力が未熟であり、高齢者は創傷治癒力の低下や基礎疾患の存在から重症化しやすい。
2. [正解]性別は熱傷の重症度判定因子に含まれない。熱傷の重症度は受傷面積・損傷の深さ(深達度)・年齢・受傷部位によって判定される。Artzの基準やBI(Burn Index)においても性別は評価項目に入っていない。
3. [誤り]受傷面積は重症度判定において最も重要な因子の一つである。「9の法則」や「手掌法」で算定し、体表面積に占める割合が大きいほど重症となる。II度以上の熱傷が体表面積の15%を超えるとショックの危険が高まる。
4. [誤り]損傷の深さ(深達度)は重症度を決定する主要因子である。I度は表皮のみで数日で治癒するが、III度は皮膚全層の壊死で植皮が必要となるなど、深達度によって治療方針と予後が大きく異なる。
| 深達度 | 損傷範囲 | 主な症状 | 治癒期間 |
|:---|:---|:---|:---|
| I度 | 表皮のみ | 発赤・疼痛、水疱なし | 数日 |
| 浅達性II度 | 真皮中層まで | 水疱形成、強い疼痛 | 1〜2週間 |
| 深達性II度 | 真皮下層まで | 水疱、知覚鈍麻 | 3〜4週間 |
| III度 | 皮膚全層〜皮下 | 蒼白・乾燥、無痛 | 植皮が必要 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 熱傷深達度と臨床像の比較</p>