1. [誤り]熱傷は熱エネルギーによる皮膚・組織の損傷であり正しい記述である。教科書には「高熱の気体(炎、蒸気、ガス)、液体(お湯、油脂、化学品)、固体(電熱器、熱くなった金属機器類、食品、懐炉の類)に接触した場合や直射日光に長時間さらされたような場合に熱の物理的作用で体表に発生する」と記載されている。
2. [誤り]熱傷面積は重症度を大きく左右する正しい記述である。教科書には「熱傷はその深達度と範囲の両方によって重症度が決まる」「II度ないしIII度の熱傷による受傷面積が体表の15%になるとショックに陥る危険性がかなり大きい」と記載されている。9の法則や手掌法で熱傷面積を判定する。
3. [正解]低温熱傷は体温より低い温度で起こるという記述は誤りである。低温熱傷は44~50℃程度の比較的低温(ただし体温以上)の熱源に長時間接触することで生じる熱傷である。湯たんぽ、カイロ、電気あんか、電気毛布などが原因となる。体温(36~37℃)より低い温度では熱傷は起こらない。低温でも長時間の接触により深部まで熱が伝わり、深達性II度~III度の熱傷となることがある。
4. [誤り]水疱形成は真皮までの損傷を示すII度熱傷の特徴的所見である。教科書の表13-1には「浅達性II度熱傷」「深達性II度熱傷」ともに「水疱形成」が記載されている。I度熱傷では水疱は形成されず発赤のみ、III度熱傷では羊皮紙様で水疱形成はない。