1. [誤り]I度熱傷(第1度熱傷)は表皮基底層、真皮乳頭層の炎症レベルであり、「受傷部皮膚の発赤のみ、浮腫・疼痛を伴う」が、水疱は形成されない。教科書の表13-1にも明記されている。水疱形成はII度熱傷(浅達性・深達性)の特徴であり、真皮網状層まで損傷が及ぶことで出現する。
2. [誤り]成人で受傷面積が体表の15%になると既にショックに陥る危険性がかなり大きい。教科書には「II度ないしIII度の熱傷による受傷面積が体表の15%になるとショックに陥る危険性がかなり大きい」と記載されている。20%は決して軽傷ではなく、全身管理が必要な重症熱傷に該当する。
3. [正解]重症熱傷では熱傷創面から大量の血漿成分(蛋白質・水分)が漏出するため低蛋白血症を来す。血管透過性の亢進によりアルブミンなどの血漿蛋白が失われ、循環血漿量も減少する。これがショックの主要な原因となり、教科書にも「十分な点滴と新鮮凍結血漿(FFP)、ヘスパンダー、低分子デキストランなどの輸液を要する」と記載されている。
4. [誤り]熱傷面は皮膚のバリア機能が破壊されているため細菌感染が極めて起こりやすい。教科書には「栄養管理と感染防止に努める。ことに破傷風対策も忘れてはならない」「感染を疑う場合にはゲーベンクリームに変更し温浴療法を併用する」と記載されており、熱傷感染は重大な合併症である。