1. [誤り]不安神経症では自律神経症状が顕著に出現する。教科書によれば、身体症状として食欲不振、悪心、腹痛、下痢、嘔吐、頭痛、口唇乾燥、頻脈、四肢冷感、眩暈(めまい)、発汗などが記載されており、これらは自律神経の過剰な興奮によって生じる。動悸、発汗、震えなども典型的な自律神経症状である。
2. [正解]多幸症は不安神経症の症状としては適切でない。多幸症は躁状態(双極性障害の躁エピソード)やアルコール・薬物の影響、あるいは一部の器質性脳疾患(前頭葉障害など)でみられる症状である。不安神経症では強い不安や恐怖感が主症状であり、気分が高揚して幸福感に満ちている多幸症とは正反対の精神状態である。
3. [誤り]不安発作時に過換気(過呼吸)症候群を伴うことが多い。強い不安や恐怖により呼吸が速く浅くなり、過呼吸状態となる。これにより手足のしびれ、テタニー様症状(筋肉の痙攣)などが出現することもある。
4. [誤り]強い不安により睡眠障害が生じる。教科書にも「睡眠障害、夜驚、パニック」が記載されている。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒などの不眠症状が出現し、日常生活機能に障害をきたす。