第12章 リウマチ性疾患・膠原病 / B. 膠原病
1 / 3
Question
問題 1279 アトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。
  1. 1抗核抗体が陽性であることが多い。不正解
  2. 2気管支喘息を合併することが多い。正解!
  3. 3血清IgGが高値であることが多い。不正解
  4. 4主にII型アレルギーが関与している。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]抗核抗体陽性は全身性エリテマトーデス(SLE)など自己免疫疾患でみられる所見であり、アトピー性皮膚炎とは関連しない。アトピー性皮膚炎ではIgE関連の免疫異常が主体である。
2. [正解]アトピー性皮膚炎は気管支喘息やアレルギー性鼻炎を高頻度に合併する。これらはいずれもアトピー素因に基づくI型アレルギー疾患群であり、乳幼児期のアトピー性皮膚炎から気管支喘息、アレルギー性鼻炎へと年齢とともに症状が移行する「アトピーマーチ」という現象が知られている。
3. [誤り]アトピー性皮膚炎で高値となるのは血清IgEであり、IgGではない。IgEは肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球に結合してI型アレルギー反応を惹起する免疫グロブリンである。
4. [誤り]アトピー性皮膚炎は主にI型アレルギー(即時型、IgE依存型)が関与する。II型アレルギーは細胞傷害型で、自己免疫性溶血性貧血などに関与する機序であり、アトピー性皮膚炎とは異なる。
Key Points
ポイント
  • アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎はいずれもI型アレルギー(IgE依存型)に基づく疾患群で、合併しやすい
  • 「アトピーマーチ」として乳幼児期の皮膚炎→幼児期の気管支喘息→学童期のアレルギー性鼻炎と移行する概念を理解する
  • アレルギーの型と代表疾患の対応を確実に覚えることが重要
  • 重要用語: アトピー性皮膚炎, I型アレルギー, IgE, 気管支喘息, アトピーマーチ を正確に理解しておくこと。
アレルギーの型機序代表疾患
I型(即時型)IgE依存型アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー
II型(細胞傷害型)抗体+補体自己免疫性溶血性貧血
III型(免疫複合型)免疫複合体沈着SLE、血清病
IV型(遅延型)感作T細胞ツベルクリン反応、接触性皮膚炎
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶