第12章 リウマチ性疾患・膠原病 / A. リウマチ性疾患
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Question
問題 1205 尿酸の代謝障害が原因となる急性関節炎はどれか。
  1. 1慢性関節リウマチ不正解
  2. 2痛風正解!
  3. 3変形性関節症不正解
  4. 4乾癬性関節炎不正解
Explanation
解説
1. [誤り]関節リウマチは自己免疫機序による慢性関節炎である。自己の免疫系が関節滑膜を攻撃して慢性炎症を引き起こす疾患であり、尿酸代謝障害とは病態生理学的に無関係である。リウマトイド因子などの自己抗体が関与する。
2. [正解]痛風は血中尿酸値の上昇(高尿酸血症:7.0mg/dL以上)により尿酸ナトリウム結晶が関節腔内に沈着して急性関節炎を起こす疾患である。第1中足趾節関節(母趾の付け根)に最も好発し、夜間から早朝に突然激烈な疼痛・発赤・腫脹・熱感を呈する。白血球が尿酸結晶を貪食して炎症反応が惹起される。
3. [誤り]変形性関節症は加齢や過度の負荷による関節軟骨の変性・摩耗を主体とする退行性疾患である。軟骨のすり減りにより骨棘形成や関節変形をきたすが、尿酸代謝とは関与しない。膝関節や股関節などの荷重関節に好発する。
4. [誤り]乾癬性関節炎は皮膚疾患の乾癬に合併する関節炎で、免疫異常による炎症性疾患である。DIP関節の腫脹やソーセージ様指趾が特徴的で、尿酸代謝障害とは無関係である。HLA-B27との関連が指摘されている。
Key Points
ポイント
  • 痛風は高尿酸血症(血清尿酸値≧7.0mg/dL)により尿酸結晶が関節に沈着して起こる急性関節炎で、尿酸代謝障害が直接原因となる唯一の疾患
  • 第1中足趾節関節に好発(約70%)し、激烈な疼痛と炎症を呈する(痛風発作)
  • 関節リウマチは自己免疫疾患、変形性関節症は軟骨変性、乾癬性関節炎は乾癬に伴う炎症性関節炎で、いずれも尿酸とは無関係
  • 重要用語: 痛風, 高尿酸血症, 尿酸結晶, 第1中足趾節関節, 痛風発作 を正確に理解しておくこと。
疾患原因主な侵される関節特徴
痛風高尿酸血症第1中足趾節関節激烈な急性関節炎、男性に多い
関節リウマチ自己免疫PIP・MP関節対称性、朝のこわばり
変形性関節症軟骨変性膝・股関節荷重関節、骨棘形成
乾癬性関節炎免疫異常DIP関節乾癬の皮疹、ソーセージ様指趾
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