第11章 神経疾患 / K. 機能性疾患
1 / 3
Question
問題 1202 片頭痛の症状で正しいのはどれか。
  1. 1拍動性頭痛正解!
  2. 2激しい眼窩部痛不正解
  3. 3締め付けられるような鈍痛不正解
  4. 4ハンマーで殴られたような痛み不正解
Explanation
解説
1. [正解]片頭痛では拍動性頭痛(ズキンズキンと脈打つような頭痛)が特徴的である。片側の側頭部に好発し、4〜72時間持続する。悪心・嘔吐、光過敏(羞明)、音過敏を伴うことが多い。約20%の患者で前兆として閃輝暗点(ギザギザの光が視野に出現)がみられる。セロトニンや三叉神経血管系が発症機序に関与する。
2. [誤り]激しい眼窩部痛は群発頭痛の特徴的症状である。群発頭痛は20〜40代の男性に多く、片側の眼窩周囲に耐えがたい激痛が15分〜3時間持続する。同側の流涙、鼻汁、結膜充血、縮瞳などの自律神経症状を伴う。
3. [誤り]締め付けられるような鈍痛(頭を締め付けるバンドのような圧迫感)は緊張型頭痛の特徴的症状である。緊張型頭痛は最も頻度が高い一次性頭痛であり、両側性で非拍動性の圧迫感・締め付け感が特徴である。ストレスや頭頸部の筋緊張が関与する。
4. [誤り]「ハンマーで殴られたような」突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)はくも膜下出血の特徴的症状である。「今まで経験したことのない最悪の頭痛」と表現されることが多く、意識障害や項部硬直を伴う。緊急の画像検査(CT)と腰椎穿刺が必要である。
Key Points
ポイント
  • 頭痛の性状で鑑別:拍動性→片頭痛、眼窩部激痛→群発頭痛、締め付け→緊張型、雷鳴頭痛→くも膜下出血
  • 片頭痛の前兆として閃輝暗点が約20%にみられる
  • 片頭痛は女性に多く(男女比1:3〜4)、月経との関連もある
  • 重要用語: 片頭痛, 拍動性頭痛, 閃輝暗点, 群発頭痛は眼窩部痛, 緊張型は締め付け を正確に理解しておくこと。
頭痛の種類痛みの性状部位特徴
片頭痛拍動性片側側頭部悪心、光・音過敏、閃輝暗点
緊張型頭痛圧迫・締め付け両側(頭全体)非拍動性、筋緊張
群発頭痛激痛眼窩周囲流涙、鼻汁、男性に多い
くも膜下出血雷鳴頭痛全体突然発症、項部硬直
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶