第11章 神経疾患 / K. 機能性疾患
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Question
問題 1201 「60歳の男性。高血圧にて内服加療中。2日前から38℃の発熱、昨日から嘔吐と頭部全体の痛みがある。意識レベルはJCSでⅠ-1、血圧は178/90mmHgである。」本症例で確認すべき所見はどれか。
  1. 1ケルニッヒ徴候正解!
  2. 2ホルネル徴候不正解
  3. 3バレー徴候不正解
  4. 4ロンベルグ徴候不正解
Explanation
解説
1. [正解]髄膜炎が疑われる本症例では、髄膜刺激症状であるケルニッヒ徴候を確認すべきである。ケルニッヒ徴候は仰臥位で股関節・膝関節を90度屈曲した状態から膝を伸展させようとすると、痛みのために抵抗がある所見である。項部硬直、ブルジンスキー徴候と合わせて髄膜刺激徴候の3つを評価する。
2. [誤り]ホルネル徴候(Horner症候群)は交感神経障害による縮瞳・眼瞼下垂・眼球陥凹の3徴であり、髄膜炎の評価には用いない。頸部交感神経の障害(パンコースト腫瘍、延髄外側症候群など)で出現する。
3. [誤り]バレー徴候は軽度の錐体路障害(上肢の不全麻痺)を検出するための検査であり、両上肢を前方に伸展して保持させると患側が回内・下降する。髄膜刺激症状の評価には用いない。
4. [誤り]ロンベルグ徴候は深部感覚(位置覚)障害を評価する検査であり、閉眼で体の動揺が著明に増強する。脊髄後索障害や末梢神経障害で陽性となるが、髄膜炎の評価には不適切である。
Key Points
ポイント
  • 髄膜刺激徴候:項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候の3つを必ずセットで理解
  • ケルニッヒ徴候は股関節・膝関節90度屈曲位から膝伸展時の抵抗(痛み)
  • 項部硬直は頸部の他動的前屈で抵抗がみられる所見
  • 重要用語: ケルニッヒ徴候, 髄膜刺激症状, 項部硬直, ブルジンスキー徴候 を正確に理解しておくこと。
徴候検査法評価対象
ケルニッヒ徴候股関節90度屈曲位で膝伸展髄膜刺激
ブルジンスキー徴候頸部前屈で股関節・膝関節が屈曲髄膜刺激
ホルネル徴候縮瞳・眼瞼下垂・眼球陥凹交感神経障害
バレー徴候上肢前方挙上で患側が回内・下降錐体路障害
ロンベルグ徴候閉眼で動揺増強深部感覚障害
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