第11章 神経疾患 / K. 機能性疾患
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Question
問題 1200 「60歳の男性。高血圧にて内服加療中。2日前から38℃の発熱、昨日から嘔吐と頭部全体の痛みがある。意識レベルはJCSでⅠ-1、血圧は178/90mmHgである。」最も考えられる疾患はどれか。
  1. 1高血圧性脳症不正解
  2. 2髄膜炎正解!
  3. 3群発頭痛不正解
  4. 4小脳出血不正解
Explanation
解説
1. [誤り]高血圧性脳症は著明な高血圧(通常拡張期血圧120mmHg以上)に伴う脳浮腫で、頭痛・意識障害・視力障害・痙攣を生じる。本症例の血圧178/90mmHgではそこまで高くなく、また2日前からの発熱は高血圧性脳症では説明できない。
2. [正解]本症例は発熱(38℃)、頭痛(頭部全体の痛み)、嘔吐という髄膜炎の典型的症状を呈している。髄膜炎の3主徴は頭痛・発熱・項部硬直であり、嘔吐(噴射性嘔吐)も高頻度に伴う。2日前からの発熱に続く症状経過は感染性疾患を示唆し、髄膜炎が最も考えられる。確定診断には腰椎穿刺による髄液検査が必要である。
3. [誤り]群発頭痛は片側の眼窩周囲・側頭部に限局した激痛が特徴であり、頭部全体の痛みとは異なる。また群発頭痛は通常発熱を伴わず、流涙・鼻汁・縮瞳・結膜充血などの自律神経症状を随伴する。
4. [誤り]小脳出血は突然発症の回転性めまい、嘔吐、後頭部痛を呈するが、発症は急性(突発)であり、2日前からの発熱が先行する経過は脳出血よりも感染症を考える。高血圧は脳出血の危険因子であるが、本症例の経過からは髄膜炎が最も考えやすい。
Key Points
ポイント
  • 髄膜炎の3主徴:頭痛・発熱・項部硬直。嘔吐を伴うことも多い
  • 発熱が先行し頭痛・嘔吐が出現する経過は感染症(髄膜炎)を強く示唆する
  • 高血圧性脳症は著明な高血圧(拡張期120以上)で発症し、発熱は伴わない
  • 重要用語: 髄膜炎, 3主徴, 頭痛, 発熱, 項部硬直, 腰椎穿刺 を正確に理解しておくこと。
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