第11章 神経疾患 / K. 機能性疾患
1 / 3
Question
問題 1199 「36 歳の女性。以前から頭痛もちであった。最近、月に2 回くらい拍動性の頭痛が数時間以上続き、家事や子どもの面倒をみることができない。」診断のために患者に聞いておくべき項目で最も重要なのはどれか。
  1. 1家族歴正解!
  2. 2海外渡航歴不正解
  3. 3既往歴不正解
  4. 4職業歴不正解
Explanation
解説
1. [正解]片頭痛には遺伝的素因が強く関与しており、家族歴の聴取が診断に最も重要である。 片頭痛患者の約60〜80%に家族歴がみられるとされ、古典型片頭痛では特に家族性の頻度が高い。 「母親も頭痛もちだった」という情報が得られれば片頭痛の診断を強く支持する。
2. [誤り]海外渡航歴は感染症(マラリア・デング熱など)の鑑別に重要であるが、片頭痛の診断には直接関連しない。 拍動性頭痛の鑑別として優先される情報ではない。
3. [誤り]既往歴は医療面接では重要な項目であるが、片頭痛の診断に「最も重要」な項目は家族歴である。 甲状腺疾患や高血圧の既往は二次性頭痛の鑑別に有用だが、本症例では片頭痛が疑われる。
4. [誤り]職業歴は職業性疾患や作業環境との関連を評価するために重要であるが、片頭痛の診断に最も重要な項目ではない。 デスクワークによる肩こりは緊張型頭痛との関連が深い。
Key Points
ポイント
  • 片頭痛の診断では家族歴の聴取が最も重要であり、約60〜80%の患者に家族歴がみられる。
  • 36歳女性・拍動性頭痛・反復性・日常生活障害は片頭痛の典型的な臨床像である。
  • 重要用語: 片頭痛, 家族歴, 遺伝的素因, 医療面接, 診断 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶