1. [誤り]末梢性顔面神経麻痺では鼓索神経(顔面神経の分枝)の障害により舌の前2/3の味覚障害がみられる。
特にベル麻痺で病変が膝神経節に及ぶ場合に顕著である。みられないとはいえない。
2. [正解]顔面の知覚(触覚・痛覚・温度覚)は三叉神経(第V脳神経)が支配しており、顔面神経(第VII脳神経)麻痺では障害されない。
顔面神経は顔面の「運動」と「味覚」を担当するが、「知覚」は三叉神経の担当であるため、顔面知覚鈍麻は顔面神経麻痺ではみられない。
顔面知覚鈍麻がみられるのは三叉神経障害(三叉神経腫瘍や脳幹病変など)の場合である。
3. [誤り]眼輪筋の麻痺により閉眼が不能となり、瞼が閉じられなくなる兎眼がみられる。
兎眼は末梢性顔面神経麻痺の重要な所見であり、角膜保護のためのケアが必要となる。
4. [誤り]顔面神経はアブミ骨筋を支配しており、麻痺するとアブミ骨筋による音の減衰機能が失われるため聴覚過敏がみられることがある。
大きな音が通常以上に響くように感じられる症状である。