第11章 神経疾患 / I. 末梢神経性疾患
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Question
問題 1165 末梢性顔面神経麻痺でみられないのはどれか。
  1. 1味覚障害不正解
  2. 2顔面知覚鈍麻正解!
  3. 3兎 眼不正解
  4. 4聴覚過敏不正解
Explanation
解説
1. [誤り]末梢性顔面神経麻痺では鼓索神経(顔面神経の分枝)の障害により舌の前2/3の味覚障害がみられる。 特にベル麻痺で病変が膝神経節に及ぶ場合に顕著である。みられないとはいえない。
2. [正解]顔面の知覚(触覚・痛覚・温度覚)は三叉神経(第V脳神経)が支配しており、顔面神経(第VII脳神経)麻痺では障害されない。 顔面神経は顔面の「運動」と「味覚」を担当するが、「知覚」は三叉神経の担当であるため、顔面知覚鈍麻は顔面神経麻痺ではみられない。 顔面知覚鈍麻がみられるのは三叉神経障害(三叉神経腫瘍や脳幹病変など)の場合である。
3. [誤り]眼輪筋の麻痺により閉眼が不能となり、瞼が閉じられなくなる兎眼がみられる。 兎眼は末梢性顔面神経麻痺の重要な所見であり、角膜保護のためのケアが必要となる。
4. [誤り]顔面神経はアブミ骨筋を支配しており、麻痺するとアブミ骨筋による音の減衰機能が失われるため聴覚過敏がみられることがある。 大きな音が通常以上に響くように感じられる症状である。
Key Points
ポイント
  • 末梢性顔面神経麻痺では運動麻痺(表情筋)・味覚障害(舌前2/3)・兎眼・聴覚過敏がみられるが、顔面の知覚は三叉神経支配であるため知覚鈍麻はみられない。
  • 「顔面」という名称から混同しやすいが、顔面神経は運動+味覚、三叉神経は知覚を担当する。
  • 重要用語: 末梢性顔面神経麻痺, 三叉神経との区別, 兎眼, 聴覚過敏, アブミ骨筋 を正確に理解しておくこと。
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