1. [正解]アリス徴候は乳児の発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)で認められる所見である。
仰臥位で両股関節・膝関節を90度屈曲させた状態で両膝を立てると、患側の膝の高さが健側に比べて低くなる現象である。
これは大腿骨頭が上方に転位しているために大腿骨の見かけの長さが短くなることで生じる。生後3か月の乳児でも評価可能な重要な所見である。
2. [誤り]トレンデレンブルグ徴候は片脚立位時に中殿筋の機能低下により骨盤が患側に傾く所見であり、歩行可能な年齢になって初めて評価できる。
生後3か月の乳児では歩行していないため評価不能である。
3. [誤り]ドレーマン徴候は大腿骨頭すべり症における所見であり、股関節を屈曲すると外旋してしまう現象である。
思春期の肥満男児に多い疾患であり、乳児の股関節形成不全の所見ではない。
4. [誤り]フローマン徴候は尺骨神経麻痺の検査法であり、母指内転筋の障害により紙を挟む際に母指IP関節が屈曲する所見である。
股関節疾患とは全く無関係であり、末梢神経麻痺の評価に用いられる。