第11章 神経疾患 / I. 末梢神経性疾患
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Question
問題 1166 生後3か月の発育性股関節形成不全の患児でみられるのはどれか。
  1. 1アリス徴候正解!
  2. 2トレンデレンブルグ徴候不正解
  3. 3ドレーマン徴候不正解
  4. 4フローマン徴候不正解
Explanation
解説
1. [正解]アリス徴候は乳児の発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)で認められる所見である。 仰臥位で両股関節・膝関節を90度屈曲させた状態で両膝を立てると、患側の膝の高さが健側に比べて低くなる現象である。 これは大腿骨頭が上方に転位しているために大腿骨の見かけの長さが短くなることで生じる。生後3か月の乳児でも評価可能な重要な所見である。
2. [誤り]トレンデレンブルグ徴候は片脚立位時に中殿筋の機能低下により骨盤が患側に傾く所見であり、歩行可能な年齢になって初めて評価できる。 生後3か月の乳児では歩行していないため評価不能である。
3. [誤り]ドレーマン徴候は大腿骨頭すべり症における所見であり、股関節を屈曲すると外旋してしまう現象である。 思春期の肥満男児に多い疾患であり、乳児の股関節形成不全の所見ではない。
4. [誤り]フローマン徴候は尺骨神経麻痺の検査法であり、母指内転筋の障害により紙を挟む際に母指IP関節が屈曲する所見である。 股関節疾患とは全く無関係であり、末梢神経麻痺の評価に用いられる。
Key Points
ポイント
  • アリス徴候は乳児の発育性股関節形成不全の重要な身体所見であり、大腿骨頭の上方転位を反映する。
  • トレンデレンブルグ徴候は歩行可能年齢の中殿筋機能低下、ドレーマン徴候は大腿骨頭すべり症、フローマン徴候は尺骨神経麻痺の所見である。
  • 重要用語: アリス徴候, 発育性股関節形成不全, 大腿骨頭転位, 各種徴候の鑑別 を正確に理解しておくこと。
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