第11章 神経疾患 / I. 末梢神経性疾患
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Question
問題 1160 総腓骨神経麻痺について正しい記述はどれか。
  1. 1足底の感覚障害を生じる。不正解
  2. 2足関節部の圧迫によって発症する。不正解
  3. 3足関節の背屈運動が障害される。正解!
  4. 4足趾の底屈運動が障害される。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]足底の感覚は脛骨神経の支配領域であり、総腓骨神経麻痺では障害されない。 総腓骨神経の感覚支配領域は下腿外側から足背にかけてであり、足底の感覚とは異なる。
2. [誤り]総腓骨神経は腓骨頭の外側を取り巻くように走行しており、この部分での外部からの圧迫により麻痺が発生する。 足関節部の圧迫ではなく、腓骨頭部での圧迫が原因である。術中麻酔下やギプスによる医原性圧迫も多い。
3. [正解]総腓骨神経は前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋などの下腿前面・外側の筋群を支配しており、麻痺すると足関節の背屈が不能となる。 これにより下垂足を呈し、歩行時にはつま先を引きずらないよう足を高く上げる鶏歩(下垂足歩行)となる。 腓骨神経麻痺は下肢の神経麻痺のなかで最も頻度が高い。
4. [誤り]足趾の底屈は脛骨神経支配の筋群(長趾屈筋・長母趾屈筋など)が担当するため、総腓骨神経麻痺では障害されない。 総腓骨神経麻痺で障害されるのは足趾の「伸展(背屈)」であり、底屈ではない。
Key Points
ポイント
  • 総腓骨神経は腓骨頭部で圧迫を受けやすく、麻痺すると足関節の背屈不能(下垂足)と鶏歩を呈する。
  • 足底の感覚や足趾の底屈は脛骨神経の支配であり、総腓骨神経麻痺では障害されない。
  • 重要用語: 総腓骨神経, 腓骨頭部, 背屈障害, 下垂足, 鶏歩 を正確に理解しておくこと。
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