1. [誤り]顔面神経自体をブロックすることは末梢性顔面神経麻痺の治療としては行われない。
顔面神経ブロックはむしろ片側顔面けいれんの治療(ボツリヌス毒素注射)で用いられる概念であり、麻痺の治療とは逆の目的である。
2. [誤り]上顎神経ブロックは三叉神経第2枝(上顎神経)の神経痛に対する疼痛治療として行われるものであり、顔面神経麻痺の治療には用いない。
三叉神経ブロックは三叉神経痛の治療手段である。
3. [誤り]浅頸神経ブロックは頸神経叢の知覚枝をブロックするもので、頸部の疼痛緩和に用いられる。
顔面神経麻痺の治療としては適応がない。
4. [正解]末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)には星状神経節ブロックが有効である。
星状神経節は下頸神経節と第1胸神経節が融合した交感神経節であり、これをブロック(交感神経遮断)することで頭頸部の血管が拡張し、顔面の血流改善・顔面神経管内の浮腫軽減が期待できる。
ステロイド投与と併用して早期から行われることが多い。