第11章 神経疾患 / I. 末梢神経性疾患
1 / 3
Question
問題 1155 聴神経鞘腫でみられにくいのはどれか。
  1. 1顔面神経麻痺不正解
  2. 2嗅覚異常正解!
  3. 3耳鳴り不正解
  4. 4失調性歩行不正解
Explanation
解説
1. [誤り]聴神経鞘腫は小脳橋角部に発生し、隣接する顔面神経(第VII脳神経)を圧迫するため、腫瘍増大に伴い顔面神経麻痺がみられる。 みられにくいとはいえない。
2. [正解]嗅覚異常は聴神経鞘腫ではみられにくい。 嗅覚は嗅神経(第I脳神経)の機能であり、前頭蓋底に位置する。小脳橋角部に発生する聴神経鞘腫とは解剖学的に大きく離れているため、嗅覚には影響しない。 嗅覚異常がみられるのは前頭蓋底の髄膜腫や嗅神経芽細胞腫などである。
3. [誤り]耳鳴りは聴神経(蝸牛神経)の障害により出現する聴神経鞘腫の代表的初期症状である。 難聴とともに最も早期に出現する症状であり、みられにくいとはいえない。
4. [誤り]聴神経鞘腫が増大すると小脳を圧迫し、失調性歩行(小脳症状)がみられるようになる。 さらに進行すると水頭症をきたすこともある。
Key Points
ポイント
  • 聴神経鞘腫(小脳橋角部腫瘍)の初発症状は難聴・耳鳴りであり、進行すると顔面神経麻痺や小脳症状(失調性歩行)が加わる。
  • 嗅覚は嗅神経(前頭蓋底)が支配するため、小脳橋角部腫瘍では障害されない。
  • 重要用語: 聴神経鞘腫, 小脳橋角部, 難聴, 耳鳴り, 顔面神経麻痺 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶