第11章 神経疾患 / I. 末梢神経性疾患
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Question
問題 1148 ベル麻痺の症状でないのはどれか。
  1. 1味覚障害不正解
  2. 2難聴正解!
  3. 3兎眼不正解
  4. 4閉口不全不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ベル麻痺では顔面神経の鼓索神経枝が障害されることにより、舌前2/3の味覚障害が出現する。 膝神経節付近の病変が強い場合に味覚障害がみられやすい。ベル麻痺の症状として正しい。
2. [正解]難聴はベル麻痺の症状ではない。ベル麻痺では聴覚過敏(アブミ骨筋の麻痺による)がみられることはあるが、難聴は通常伴わない。 難聴を伴う末梢性顔面神経麻痺はラムゼイハント症候群であり、水痘・帯状疱疹ウイルスによる内耳神経障害が原因である。 この鑑別はきわめて重要である。
3. [誤り]ベル麻痺では眼輪筋の麻痺により閉眼が不能となり、眼裂が開いたままとなる兎眼を呈する。 角膜の乾燥を防ぐため点眼薬や眼帯が必要となる。ベル麻痺の代表的症状である。
4. [誤り]ベル麻痺では口輪筋の麻痺により口が完全に閉じられなくなり閉口不全となる。 口角が下垂し、水が漏れ、口笛が吹けなくなる。ベル麻痺の典型的症状である。 | 項目 | ベル麻痺 | ラムゼイハント症候群 | |:---|:---|:---| | 原因 | 単純ヘルペスウイルス(推定) | 水痘・帯状疱疹ウイルス | | 耳介の水疱 | なし | あり | | 難聴 | なし | あり | | 味覚障害 | あり | あり | | 予後 | 比較的良好(1〜3か月) | 不良(不全麻痺を残すことが多い) | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: ベル麻痺とラムゼイハント症候群の比較</p>
Key Points
ポイント
  • ベル麻痺では難聴はみられないが、ラムゼイハント症候群では難聴を伴う。この鑑別は頻出テーマである。
  • ベル麻痺の三大症状は「兎眼(閉眼不能)」「口角下垂(閉口不全)」「味覚障害」であり、聴覚過敏はみられるが難聴は伴わない。
  • 重要用語: ベル麻痺, ラムゼイハント症候群, 難聴の有無, 兎眼, 味覚障害 を正確に理解しておくこと。
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