第11章 神経疾患 / H. 運動ニューロン疾患
1 / 3
Question
問題 1138 筋萎縮性側索硬化症でみられるのはどれか。
  1. 1膀胱直腸障害不正解
  2. 2感覚障害不正解
  3. 3嚥下障害正解!
  4. 4眼球運動障害不正解
Explanation
解説
1. [誤り]膀胱直腸障害はALSの陰性4徴候の一つであり、通常みられない。 自律神経系は保たれるため、排尿・排便機能は末期まで維持される。
2. [誤り]感覚障害はALSの陰性4徴候の一つであり、通常みられない。 ALSでは運動ニューロンが選択的に変性し、感覚神経は保たれる。しびれや痛覚鈍麻は認められない。
3. [正解]嚥下障害はALSの球麻痺症状として進行例でよくみられる。 延髄の運動ニューロン(舌下神経核・疑核など)が障害されることで、咽頭・喉頭・舌の筋群が障害され嚥下困難をきたす。 約25%の症例で球麻痺(ろれつ不良、食事時のむせ)が初発症状となり、進行すると経管栄養や胃瘻造設が必要となる。
4. [誤り]眼球運動障害はALSの陰性4徴候の一つであり、通常みられない。 外眼筋を支配する動眼神経核・滑車神経核・外転神経核は最後まで保たれる。 | ALSでみられる症候 | ALSの陰性4徴候(みられない) | |:---|:---| | 筋萎縮・筋力低下 | 感覚障害 | | 線維束攣縮 | 膀胱直腸障害 | | 腱反射亢進・バビンスキー徴候 | 眼球運動障害 | | 嚥下障害・構音障害(球麻痺) | 褥瘡 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: ALSの陽性所見と陰性4徴候</p>
Key Points
ポイント
  • ALSでは嚥下障害(球麻痺)がみられるが、感覚障害・膀胱直腸障害・眼球運動障害・褥瘡は陰性4徴候としてみられない。
  • 選択肢に陰性4徴候が3つ並んでいる問題は頻出パターンであり、残る1つがALSでみられる症候となる。
  • 重要用語: ALS, 嚥下障害, 球麻痺, 陰性4徴候 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶