1. [誤り]膀胱直腸障害はALSの陰性4徴候の一つであり、通常みられない。
自律神経系は保たれるため、排尿・排便機能は末期まで維持される。
2. [誤り]感覚障害はALSの陰性4徴候の一つであり、通常みられない。
ALSでは運動ニューロンが選択的に変性し、感覚神経は保たれる。しびれや痛覚鈍麻は認められない。
3. [正解]嚥下障害はALSの球麻痺症状として進行例でよくみられる。
延髄の運動ニューロン(舌下神経核・疑核など)が障害されることで、咽頭・喉頭・舌の筋群が障害され嚥下困難をきたす。
約25%の症例で球麻痺(ろれつ不良、食事時のむせ)が初発症状となり、進行すると経管栄養や胃瘻造設が必要となる。
4. [誤り]眼球運動障害はALSの陰性4徴候の一つであり、通常みられない。
外眼筋を支配する動眼神経核・滑車神経核・外転神経核は最後まで保たれる。
| ALSでみられる症候 | ALSの陰性4徴候(みられない) |
|:---|:---|
| 筋萎縮・筋力低下 | 感覚障害 |
| 線維束攣縮 | 膀胱直腸障害 |
| 腱反射亢進・バビンスキー徴候 | 眼球運動障害 |
| 嚥下障害・構音障害(球麻痺) | 褥瘡 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: ALSの陽性所見と陰性4徴候</p>