1. [誤り]母指球筋の萎縮は下位運動ニューロン障害による手内筋萎縮の一つで、ALSでみられる。
上肢遠位部(母指球・小指球・骨間筋)の筋萎縮はALSの初発症状として最も多い(約50%)。
2. [誤り]筋線維束性攣縮(ファスキキュレーション)は下位運動ニューロン障害の特徴的所見であり、ALSに出現する。
脱神経された筋線維が不随意に収縮することで、安静時に筋表面がぴくぴく動く。
3. [正解]膀胱直腸障害はALSの陰性4徴候の一つであり、通常みられない。
ALSでは運動ニューロンが選択的に障害されるが、排尿・排便を制御する自律神経系(仙髄のオヌフ核を含む)は保たれる。
膀胱直腸障害がみられる場合は、多系統萎縮症など他の疾患を鑑別する必要がある。
4. [誤り]深部腱反射亢進は上位運動ニューロン障害(錐体路障害)の所見であり、ALSでみられる。
ALSでは上位・下位の両方の運動ニューロンが障害されるため、筋萎縮(下位)と腱反射亢進(上位)が同一肢に共存しうる。