第11章 神経疾患 / G. 筋疾患
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Question
問題 1126 「58歳の男性。1か月前に転倒し、右肩を打撲して以来、夜間痛がある。左手で支えれば右肩は側方挙上できるが、支えなければ90度以上の挙上が困難である。」本症例で損傷の可能性が高いのはどれか。
  1. 1棘上筋正解!
  2. 2大円筋不正解
  3. 3上腕二頭筋不正解
  4. 4肩甲下筋不正解
Explanation
解説
1. [正解]棘上筋は回旋筋腱板(ローテーターカフ)を構成する4筋の一つで、肩関節の外転に最も重要な役割を果たす。 棘上筋腱は肩峰下を通過するため機械的刺激を受けやすく、腱板損傷で最も頻度が高い。 自動的な側方挙上(外転)が90度以上困難であることは棘上筋の機能障害を直接反映しており、本症例に最も合致する。
2. [誤り]大円筋は肩関節の内転・伸展・内旋に関与する筋であり、回旋筋腱板を構成しない。 側方挙上(外転)困難の主原因とはならない。
3. [誤り]上腕二頭筋は主に肘関節の屈曲と前腕の回外に関与し、肩関節外転には直接的な役割が小さい。 腱板を構成せず、本症例の自動挙上困難の原因とは考えにくい。
4. [誤り]肩甲下筋は回旋筋腱板の一つだが、主に肩関節の内旋に関与する。 側方挙上(外転)困難の主原因は外転に関与する棘上筋の損傷であり、肩甲下筋単独損傷では本症例の所見を説明しにくい。 | 腱板構成筋 | 主な作用 | 損傷時の所見 | |:---|:---|:---| | 棘上筋 | 外転 | 側方挙上困難(最多) | | 棘下筋 | 外旋 | 外旋筋力低下 | | 小円筋 | 外旋 | 外旋筋力低下 | | 肩甲下筋 | 内旋 | 内旋筋力低下 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 回旋筋腱板の構成筋と主な作用</p>
Key Points
ポイント
  • 回旋筋腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4筋で構成され、腱板損傷では棘上筋が最も多い。
  • 棘上筋は肩関節外転の起始に重要であり、損傷すると自動的な側方挙上が困難となる。
  • 重要用語: 回旋筋腱板, 棘上筋, 肩関節外転, 腱板損傷 を正確に理解しておくこと。
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