1. [誤り]重症筋無力症では呼吸筋も障害されることがあり、重症例ではクリーゼ(急性増悪)に至ることがある。
クリーゼでは嚥下困難や呼吸困難が進行し、人工呼吸管理が必要となる生命に関わる重篤な状態である。
2. [正解]重症筋無力症では運動を反復すると症状が悪化する(易疲労性)のが最大の特徴である。
神経筋接合部の後シナプス膜にあるアセチルコリン受容体に対する自己抗体により伝達効率が低下しているため、反復刺激で利用可能なアセチルコリン受容体がさらに減少し、筋力低下が増悪する。
反復神経刺激試験で漸減反応(waning)がみられることがこの病態を反映している。
3. [誤り]重症筋無力症の四肢筋力低下は近位筋優位であり、遠位筋優位ではない。
眼瞼下垂・複視などの眼症状が初発症状として最も多く(50〜57%)、咬筋障害や首下がりもみられる。
4. [誤り]重症筋無力症の筋力低下は午後から夕方に悪化し、休息後の朝方には軽快する(日内変動)。
午前中に強いという記述は誤りであり、日内変動のパターンを正確に把握する必要がある。