1. [誤り]血管性痴呆(脳血管型認知症)は脳梗塞や脳出血による脳血管障害を原因とする認知症であり、階段状の症状増悪が特徴的である。高血圧、糖尿病、高脂血症の既往が危険因子となり、「まだら認知症」(一部の知的機能は保たれる)を呈する。
2. [誤り]老年痴呆は75歳以上(一般に65歳以上)の高齢者に多くみられるアルツハイマー型認知症の晩期発症型(アルツハイマー型老年認知症)である。徐々に進行する記憶障害、失見当識、意欲減退が特徴的である。
3. [誤り]初老期痴呆(65歳以前に発症)には狭義のアルツハイマー病やピック病などがあり、CT/MRI検査で大脳の萎縮(アルツハイマー病ではびまん性萎縮、ピック病では前頭~側頭葉に限局した萎縮)が認められる。
4. [正解]精神遅滞(知的障害)は発達期(生後~18歳頃)に生じる知的機能の障害であり、一度獲得した知能が低下する認知症(痴呆)とは全く異なる疾患概念である。二次性痴呆は脳腫瘍、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症など治療可能な原因疾患による認知症をいい、精神遅滞とは関係ない。