1. [誤り]アルツハイマー病は大脳皮質の変性により記憶障害を主とする進行性の認知症を呈する代表的疾患である。病理学的に老人斑とアルツハイマー神経原線維変化が特徴的で、びまん性の脳萎縮がCT/MRIで確認される。
2. [誤り]脳血管障害は多発性脳梗塞(ラクナ梗塞の多発)などにより血管性認知症(多発脳梗塞型認知症)の原因となる。高血圧の既往があり、階段状の悪化、まだら認知症、錐体路徴候などが特徴的である。
3. [誤り]正常圧水頭症は認知症・歩行障害(小刻み歩行)・尿失禁の三徴(Hakim triad)を示す治療可能な認知症(treatable dementia)である。CT/MRIで脳室拡大が認められ、シャント術により症状改善が期待できる。
4. [正解]神経症(不安症、強迫症など)は心理的・環境的要因による機能的障害であり、認知機能は保たれるため痴呆(認知症)は認められない。不安、抑うつ、強迫観念などの精神症状が中心で、器質的な脳病変を伴わない。