1. [誤り]ウィルソン病は大脳基底核への銅沈着による錐体外路症状(振戦・構音障害・ジストニア・アテトーゼ)が主体であり、片麻痺は錐体路障害の症状であるためみられない。ウィルソン病の神経症状は両側性であり、一側性の片麻痺とは病態が異なる。
2. [正解]クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)はプリオン蛋白の異常により発症する伝達性海綿状脳症であり、急速に進行する認知症(痴呆)を呈する。初発症状は認知機能低下や性格変化であり、数ヵ月以内に急速に進行して無動性無言状態に至る。ミオクローヌス(突然のピクッとする不随意運動)や脳波上の周期性同期性放電(PSD)が特徴的所見である。発症から死亡まで通常1〜2年の経過をたどる。
3. [誤り]アルツハイマー病は進行性の記憶・認知機能障害を主症状とする認知症性疾患であり、感覚障害は呈さない。徐々に進行する物忘れ、失見当識、失行・失認症状がみられ、人格反応は比較的保たれる。
4. [誤り]パーキンソン病は安静時振戦・筋固縮・無動・姿勢反射障害の四大症状を呈する錐体外路疾患であり、アテトーゼ(ゆっくりとしたねじるような不随意運動)はパーキンソン病の主症状ではない。アテトーゼは脳性小児麻痺やハンチントン舞踏病でみられる。