1. [誤り]誤り(みられる症状)。ウィルソン病では銅の蓄積がもっとも高度なのは肝臓であり、肝細胞の壊死と線維化により慢性肝炎から肝硬変へ進行する。下痢・腹痛・黄疸・肝脾腫大などの腹部症状もみられる。
2. [正解]対麻痺(両下肢の麻痺)は脊髄障害でみられる錐体路障害の症状であり、ウィルソン病ではみられない。ウィルソン病の神経症状は大脳基底核への銅沈着による錐体外路症状(振戦・構音障害・ジストニア・アテトーゼ)が主体であり、錐体路障害による対麻痺は呈さない。対麻痺は脊髄損傷や脊髄腫瘍、多発性硬化症などでみられる。
3. [誤り]誤り(みられる症状)。大脳基底核(レンズ核)への銅沈着により錐体外路症状として構音障害が出現する。70%が神経症状を初発とし、構音障害は比較的早期からみられることが多い。
4. [誤り]誤り(みられる症状)。カイザーフライシャー角膜輪は角膜縁のデスメ膜への銅沈着により緑色の色素沈着が環状に認められるもので、ウィルソン病のもっとも特徴的な診断所見である。細隙灯顕微鏡検査で確認できる。