1. [誤り]痙性麻痺は錐体路(上位運動ニューロン)障害の症状であり、腱反射亢進・病的反射陽性・筋緊張亢進を伴う。パーキンソン病は錐体外路の障害であり、痙性麻痺ではなく筋固縮(歯車様抵抗)がみられる。錐体路障害と錐体外路障害は異なる病態である。
2. [誤り]筋萎縮は下位運動ニューロン障害(脊髄前角細胞の障害)や筋疾患(進行性筋ジストロフィーなど)でみられる症状であり、パーキンソン病では顕著な筋萎縮はみられない。パーキンソン病では筋力自体は保たれるが、動作の開始・遂行が障害される。
3. [正解]振戦(安静時振戦)はパーキンソン病のもっとも特徴的な徴候の一つである。4〜6Hzの規則的なふるえで、安静時に出現し随意運動により減弱・消失する。「丸薬を丸めるような」(pill-rolling)振戦として描写される。初発症状として一側の手指から始まり、やがて両側性に進行する。パーキンソン病の振戦は姿勢時振戦(本態性振戦など)とは異なり、安静時に出現する点が鑑別のポイントである。
4. [誤り]感覚障害は末梢神経障害、脊髄障害、脳血管障害などでみられる症状であり、パーキンソン病では認めない。パーキンソン病は運動系(錐体外路系)の障害が本態であり、感覚系は保たれる。