第11章 神経疾患 / D. 基底核変性疾患
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Question
問題 1070 パーキンソン病の徴候はどれか。
  1. 1痙性麻痺不正解
  2. 2筋萎縮不正解
  3. 3振戦正解!
  4. 4感覚障害不正解
Explanation
解説
1. [誤り]痙性麻痺は錐体路(上位運動ニューロン)障害の症状であり、腱反射亢進・病的反射陽性・筋緊張亢進を伴う。パーキンソン病は錐体外路の障害であり、痙性麻痺ではなく筋固縮(歯車様抵抗)がみられる。錐体路障害と錐体外路障害は異なる病態である。
2. [誤り]筋萎縮は下位運動ニューロン障害(脊髄前角細胞の障害)や筋疾患(進行性筋ジストロフィーなど)でみられる症状であり、パーキンソン病では顕著な筋萎縮はみられない。パーキンソン病では筋力自体は保たれるが、動作の開始・遂行が障害される。
3. [正解]振戦(安静時振戦)はパーキンソン病のもっとも特徴的な徴候の一つである。4〜6Hzの規則的なふるえで、安静時に出現し随意運動により減弱・消失する。「丸薬を丸めるような」(pill-rolling)振戦として描写される。初発症状として一側の手指から始まり、やがて両側性に進行する。パーキンソン病の振戦は姿勢時振戦(本態性振戦など)とは異なり、安静時に出現する点が鑑別のポイントである。
4. [誤り]感覚障害は末梢神経障害、脊髄障害、脳血管障害などでみられる症状であり、パーキンソン病では認めない。パーキンソン病は運動系(錐体外路系)の障害が本態であり、感覚系は保たれる。
Key Points
ポイント
  • パーキンソン病の振戦は安静時振戦であり、随意運動で減弱する
  • 痙性麻痺は錐体路障害、筋萎縮は下位運動ニューロン障害であり、パーキンソン病とは異なる
  • 安静時振戦(パーキンソン病)と姿勢時振戦(本態性振戦)の鑑別が重要
  • 重要用語: 安静時振戦, 錐体外路, 錐体路, 痙性麻痺, 本態性振戦 を正確に理解しておくこと。
障害部位代表的疾患麻痺の特徴その他の徴候
錐体路(上位運動ニューロン)脳卒中、脊髄症痙性麻痺腱反射亢進、病的反射
錐体外路パーキンソン病筋固縮(麻痺なし)安静時振戦、無動
下位運動ニューロンALS、ポリオ弛緩性麻痺筋萎縮、腱反射低下
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