第11章 神経疾患 / A. 脳血管疾患
1 / 3
Question
問題 1056 L5神経根障害の所見として誤っているのはどれか。
  1. 1足背の知覚障害不正解
  2. 2アキレス腱反射消失正解!
  3. 3足関節背屈筋力低下不正解
  4. 4SLRテスト陽性不正解
Explanation
解説
1. [誤り]誤り(正しい所見)。足背の知覚障害はL5神経根のデルマトーム(皮膚分節)に一致しており、L5神経根障害でみられる正しい所見である。L5デルマトームは下腿外側から足背にかけての領域を支配している。
2. [正解]アキレス腱反射はS1神経根に対応する反射であり、L5神経根障害では消失しない。アキレス腱反射が消失するのはS1神経根障害の所見である。L5神経根障害ではむしろ後脛骨筋反射の低下がみられることがある。神経根障害と対応する腱反射を正確に理解することが重要である。
3. [誤り]誤り(正しい所見)。足関節背屈筋力低下は前脛骨筋(L4〜L5支配)の障害を反映しており、L5神経根障害の正しい所見である。重症例では下垂足(足が垂れ下がる状態)をきたすことがあり、鶏歩(足を高く上げて歩く歩行)を呈する。
4. [誤り]誤り(正しい所見)。SLRテスト(下肢伸展挙上テスト:Straight Leg Raising test)はL4〜S1の神経根障害で陽性となる検査であり、L5神経根障害でも陽性を示す。仰臥位で下肢を伸展したまま挙上すると、坐骨神経が伸張されて放散痛が誘発される。
Key Points
ポイント
  • アキレス腱反射はS1神経根に対応し、L5神経根障害では消失しない
  • L5神経根障害の典型的所見:足背の知覚障害、足関節背屈筋力低下、長母趾伸筋筋力低下、SLR陽性
  • 神経根と対応する腱反射:L4→膝蓋腱反射、S1→アキレス腱反射
  • 重要用語: L5神経根, アキレス腱反射, S1神経根, SLRテスト, 下垂足 を正確に理解しておくこと。
神経根デルマトーム筋力低下対応する腱反射
L4下腿内側大腿四頭筋(膝伸展)膝蓋腱反射
L5足背・下腿外側前脛骨筋(足背屈)、長母趾伸筋(後脛骨筋反射)
S1足底・足外側下腿三頭筋(足底屈)アキレス腱反射
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶