第11章 神経疾患 / A. 脳血管疾患
1 / 3
Question
問題 1055 「68歳の女性。右利き。右片麻痺を生じ病院に救急搬送された。MRI検査にて左中大脳動脈領域の脳塞と診断され、保存的治療を受けた。」重度の片麻痺が続いた場合に行う ADL訓練として最も適切なのはどれか。
  1. 1箸を使った食事動作不正解
  2. 2両上肢での更衣不正解
  3. 3両手での洗顔不正解
  4. 4利き手交換正解!
Explanation
解説
1. [誤り]箸を使った食事動作は右利き手(利き手)で行う前提の訓練であり、重度の右片麻痺が持続している場合は右手での箸の使用は困難である。まず利き手交換を行い、左手でスプーンやフォークから開始し、段階的に箸の使用を目指すほうが適切である。
2. [誤り]両上肢での更衣は重度の右片麻痺がある場合は不可能である。片手での更衣訓練(患側から袖を通し、健側で整える方法)を行うべきであり、両手を使う動作は現実的ではない。
3. [誤り]両手での洗顔は重度の右片麻痺がある場合は困難である。健側(左手)のみで洗顔する方法を訓練するか、自助具を用いた片手動作の訓練が適切である。
4. [正解]重度の右片麻痺が持続する場合、利き手交換(非利き手である左手を使った日常生活動作の訓練)が最も適切なADL訓練である。右上肢の機能回復が見込めない場合、左手を使って食事・書字・整容などの日常動作を行えるよう訓練する。利き手交換は時間と訓練を要するが、ADL自立に向けた基本的かつ重要なアプローチである。
Key Points
ポイント
  • 重度の片麻痺が持続する場合は利き手交換が最も適切なADL訓練
  • 麻痺側の機能回復が見込めない場合、健側での動作獲得がADL自立の鍵となる
  • 更衣は「患側から着て健側から脱ぐ」が原則
  • 重要用語: 利き手交換, ADL訓練, 片麻痺, 健側での動作訓練 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶