1. [誤り]箸を使った食事動作は右利き手(利き手)で行う前提の訓練であり、重度の右片麻痺が持続している場合は右手での箸の使用は困難である。まず利き手交換を行い、左手でスプーンやフォークから開始し、段階的に箸の使用を目指すほうが適切である。
2. [誤り]両上肢での更衣は重度の右片麻痺がある場合は不可能である。片手での更衣訓練(患側から袖を通し、健側で整える方法)を行うべきであり、両手を使う動作は現実的ではない。
3. [誤り]両手での洗顔は重度の右片麻痺がある場合は困難である。健側(左手)のみで洗顔する方法を訓練するか、自助具を用いた片手動作の訓練が適切である。
4. [正解]重度の右片麻痺が持続する場合、利き手交換(非利き手である左手を使った日常生活動作の訓練)が最も適切なADL訓練である。右上肢の機能回復が見込めない場合、左手を使って食事・書字・整容などの日常動作を行えるよう訓練する。利き手交換は時間と訓練を要するが、ADL自立に向けた基本的かつ重要なアプローチである。